「…なんであんたがあたしの受験番号なんか知っているんだ。」
『あったりまえでしょ!親友の番号知らないでどうすんのよっ!』
「……。」
『あ、いま照れてるでしょ』
「ううううっさい!!!黙れよっっ!!」
『いやあ~もう、野蛮なんだから……。改心するんじゃなかったの~?』
そうだ。あたしは中学のとき結構やんちゃをしていて、高校からはまじめチャンになる!と思い付きで宣言してしまったのだ。
で、思い付きで頭がいい奴しか基本受からない“天津川学園”に受験して、これまた偶然合格してしまった……というわけだ。
「千鶴……」
「ああ、うちは女子高とっくの昔に受かってるから。美容のこといっぱい勉強して、かぐやの髪とかメイクとか全部うちがするから、待ってなさいよ」
「あぁ…もちろんだろ。期待して待ってるさ」
千鶴は、あたしの一番の親友で、高校も一緒だろうと当然のように思っていたけど、あたしが受けた天津川学園の合格ギリギリラインに学力が及ばず、私立の女子高へと入学することに決めたそうだ。
美容師になるのが幼いころからの夢で。
……千鶴にはがんばってほしいな。
