孤独総長×全国三位の暴走族【完】

静side



目を開けたのは血の匂いがしたから。




虚ろな目で必死に焦点を合わせると目の前に横腹に刃物が刺さった凪が馬乗りになって誰かを殴っている。




殴っている間にも流れる凪の血。





凪は俺に気づいていない。









このまま殴り続けると凪は失血死してしまう。






でも全身痛すぎて声は出ない。動くのもやっと。





痛い腕を奮い立たせ、震えた手で凪の服を握れて凪に気づいて貰えた。







数秒後、凪が我に返ったと思えば倒れた。







このままだと凪が…







凪は死なせない。







死なせたくない。








鎖に繋がれた重い体を動かし、這いつくばって凪の元へ行った。






静「…な、ぎ」