私は、新しい仮面を外し浅見の顔を見た。
闇「れっきとしたお前の双子の兄…そう言いたいのか?」
凪「さすが…お兄ちゃん」
闇「なんだ今更、お兄ちゃんなんて今まで1度も言ったことなかっただろうが。」
確かに、昔は「お兄ちゃん」じゃなくて「秦ちゃん」だったもんね。
凪「…ねぇ、いつも私はお兄ちゃんの真似ばっかしてたよね。」
悪さをする時も楽しむ時も、一緒にしてた。
凪「覚えてる?」
楽しかったよ、
あの頃は。
でもね、
私を憎むほどお母さんお父さん大好きなように
お兄ちゃんを憎むほど私は柚琉と彗が大好きだった。
お兄ちゃんが静を譲れないのと一緒で
私も静が譲れない。


