“ない”
そう言えばスッキリするのに、何故か言えない。
たった二文字なのに・・。
あの一稟の総長だった・・笑ってた日常が頭から離れなくて・・
ない。なんて、言ったらあの笑顔が嘘だったってことになる。
だから、・・“ない”は喉まで出かかってるのに、言えない。
何とも言えない気持ちから目から雫が零れる。
・・なんでこんなに私は簡単な問題なのに悩むほど臆病になってしまったのだろうか。
総長なのに・・一稟の皆を守る側なのにこれを言ったら終わりだ。
でも・・今だけは許して。
凪「・・助け・・・て」
精一杯の声で出た小さい私の願い。
こんな弱い私を・・誰か殺して。
凪side終わり


