oneself 前編

でもね。


バスケ部の後輩達や、哲平の周りの人達は、あたしの事を、認めてくれてるんだね。


幸子と香、それ以外にも、あたし達を応援してくれる人達は、こんなにもいたんだ。


何で?


なんて、特別な理由がなくたって、哲平があたしを好きでいてくれてる事。


それだけで、十分なんだ。


これからは、もっと哲平の彼女である事に、自信を持とう。


そして、哲平がいい女だと思ってくれるように、努力もしよう。


不安になってばっかりで、頑張ろうとしなかった自分には、今日でバイバイだ。