「ああ、これな…」
そう言って手を広げ、爪を眺めながら、今度は香がため息を漏らす。
そういえば、今日は香の方から話があるという事で、連絡があったんだ。
「何かあった?」
「ん~…」
ストローを指ではじきながら、香はゆっくりと話しだす。
「前に気になってる人おるって言ってたやろ?」
買い物に付き合ってもらい、香の家で髪の毛を巻いてもらった日、嬉しそうに話していた香を思い出す。
「それがさ…」
その彼とは、その後も二人で遊びに行ったりと、順調な付き合いだったという。
「付き合おうって言葉はなかったけど、お互い好きって事は言いあってたねんで?」
あいかわらず、もてあました手でストローをはじく香。
「でも、彼女おってん…」
「えっ?」
あたしは香の手から顔に視線を移し、目を見開いた。
香はフーッとまたしてもため息を漏らすと、それ以上何も言わなかった。
奈美と同じ状況の香。
あたしはこんな時、何て言えばいいんだろう?
そう言って手を広げ、爪を眺めながら、今度は香がため息を漏らす。
そういえば、今日は香の方から話があるという事で、連絡があったんだ。
「何かあった?」
「ん~…」
ストローを指ではじきながら、香はゆっくりと話しだす。
「前に気になってる人おるって言ってたやろ?」
買い物に付き合ってもらい、香の家で髪の毛を巻いてもらった日、嬉しそうに話していた香を思い出す。
「それがさ…」
その彼とは、その後も二人で遊びに行ったりと、順調な付き合いだったという。
「付き合おうって言葉はなかったけど、お互い好きって事は言いあってたねんで?」
あいかわらず、もてあました手でストローをはじく香。
「でも、彼女おってん…」
「えっ?」
あたしは香の手から顔に視線を移し、目を見開いた。
香はフーッとまたしてもため息を漏らすと、それ以上何も言わなかった。
奈美と同じ状況の香。
あたしはこんな時、何て言えばいいんだろう?



