みんなは興味津々で、その話を続ける。
たまたまミナミで遊んでいた時に、中年男性と腕を組んで歩く遠藤さんを見かけたという木部ちゃん。
彼女は変な誤解をされたくなかったからか、わざわざ木部ちゃんの元へ来て、キャバクラで働いている事を打ち明けたという。
「でもさ、昔から綺麗な子やったけど、もっと綺麗になってたわ!鞄もブランドのやつやったし!」
羨ましそうに、ため息を漏らす木部ちゃん。
「やっぱりそういうとこって稼げるんや〜」
「あたしもバッグ欲しい〜」
みんなが遠藤さんの話に夢中の中、あたしは一人、考えていた。
もし遠藤さんが、今の哲平に出会ったら…
今日のあの光景が、遠藤さんと哲平にすりかわる。
あたしは周りに気付かれないよう、時折軽く相槌を打ちながら、でも頭の中は、不安でいっぱいだった。
狭いミナミの中。
どうか哲平と遠藤さんが、出会いませんように…
たまたまミナミで遊んでいた時に、中年男性と腕を組んで歩く遠藤さんを見かけたという木部ちゃん。
彼女は変な誤解をされたくなかったからか、わざわざ木部ちゃんの元へ来て、キャバクラで働いている事を打ち明けたという。
「でもさ、昔から綺麗な子やったけど、もっと綺麗になってたわ!鞄もブランドのやつやったし!」
羨ましそうに、ため息を漏らす木部ちゃん。
「やっぱりそういうとこって稼げるんや〜」
「あたしもバッグ欲しい〜」
みんなが遠藤さんの話に夢中の中、あたしは一人、考えていた。
もし遠藤さんが、今の哲平に出会ったら…
今日のあの光景が、遠藤さんと哲平にすりかわる。
あたしは周りに気付かれないよう、時折軽く相槌を打ちながら、でも頭の中は、不安でいっぱいだった。
狭いミナミの中。
どうか哲平と遠藤さんが、出会いませんように…



