個室の部屋を選び、リクライニングの椅子に腰をおろすと、さっそくキーボードを叩く。


求人情報


そう打ち込んで、検索をかける。


いい加減、バイトしなきゃね…


今、あたしの財布の中には、1万円札と小銭が数枚。


ただ、両親や親戚達から貰った入学祝い、こつこつ貯めていた少ないながらの貯金は、ほとんど使ってしまった。


そう、もうあたしに残されたお金は、後僅かだった。


正直、ここ最近の出費で、かなり苦しい状況になっていた。


このままじゃまずい。


それに、バイトを始めたらお金も稼げるし、哲平の事を考える時間もなくなる。


一石二鳥だ。


あたしはしばらくの間、食い入るようにパソコンを見つめながら、真剣にバイトを探した。