真生side

美生が屋上から出て行って、皆は立ち尽くしたまま

俺は、涙が止まらないまま。

奏「ほんとにアイツ美生なの?」

奏は言った

答える奴はいない

俺は分からない

だけど、美生のあの時の言葉に引っかかる…


  『憶えてない』


美生はそう言った

赤の他人なら、私にはちゃんと家族いる~とかいいそうだけど、美生は憶えてないと答えた

樹「やっぱ、人違い何じゃない?」

樹はあいつは美生じゃないと言った

郁「じゃぁ、何であそこまで真生に似ているんだ?」

郁斗はそう言った

俺と美生は稀の一卵性の双子、だから似ている。

そして、さっき行った美生は俺に似ていた

それに、美生も俺と似ていていると思っているはずだ

樹「もう一度、呼んだら?」

樹が言った

もう一度呼ぶ?

潤「もう一度、呼んでどうするんだよ」

樹「何で真生に似ていることとか、この16歳に何をしていましたかぁとか」

確かに16歳に何をしていたとか聞いたら美生は何て答えるだろう。

美生は嘘を付くとすぐに顔に出やすいから、すぐに分かるだろう

郁「俺はいいと思う。けど、瑠香は大丈夫か?」

郁斗は瑠香に訪ねた

おびえながらも瑠香はコクンっと頷いた

郁「じゃぁ、明日あいつをここに呼んで聞くぞ」

全「あぁ」

皆がそう答えた

その時、瑠香は顔を歪めていたなんて知るも知らなかった