「レモンティー…っ!」
「あのー…、」
段々と泣きそうな表情だけではなく本当に目の膜に大粒の涙が溜まってきた甲斐崎さん。
その姿がいたたまれなくて、恐る恐る声を掛ける。
「レモンティー、良かったら譲りましょうか?」
私がそう言えば、甲斐崎さんはさっきの泣きそうな表情とは一変。
ぱあぁぁあと効果音がつきそうなほど笑顔になった。
「ほんと!?ほんとに譲って貰って良い!?」
「あ、はい」
嬉しそうに何度も何度も確認する甲斐崎さん。
そんな泣きそうな表情されたら譲るしかないじゃん、とは言わないでおいた。
だって本人、やったー!!とか言って今にもスキップしそうな勢いで喜んでるし。

