「っあ!」
あ、あああ!!
人を指さしちゃいけないと思いながらも勝手に指がその人を捉える。
プルプルと震えながら驚愕を顔に浮かべた私は指を指した人の名前を大声で叫んだ。
「甲斐崎(カイザキ)さん!!」
「お、俺のレモンティー誰が買ったんだよー!…っ、え?」
叫ぶと甲斐崎さんは私に視線を向けた。
彼こそ甲斐崎 奏(カイザキ カナデ)さん。
私のイケメンリストの中でも最上級にいる、陣の幹部。
イケメンはイケメンでも甲斐崎さんは女の子顔負けの可愛さを持つ。
「えっと…?君、誰?」
「わ、私は椎名ですけ、ど…っ」
遠くから見てるだけのイケメンに話しかけられたら焦る。プチパニックになる!!
覚束無い声で自分の名を名乗れば、甲斐崎さんは小さな笑みを零した。

