LEGEND GIRL 1

〈王龍・カナト・奏・海サイド〉

龍「…まさか、窓から飛び降りるとはな…」

建「リンちゃん、別人みたいだったな!
なんか、天使みたいだったっ!」


奏「リンは天使です。当然なことを言わないでくれませんか。」

海「あいつ、高層ビルの屋上からも飛び降りれるもんな~、窓ぐらい余裕だよな~そりゃぁ~!」

右京「リンさんは、見た目によらずすごい方なんですね…」

カナト「(ボソッ)…リンは、そこらへんの女とは違うもんね。」


龍「おい、それより、どーすんだよ。」


ユウ「……行く。」


カナト・海・奏「「「お前は来るな。」」」


建「はっ?ちょ、何言ってんだよ。」


カナト「ユウは、まだリンと仲直りしてないんでしょ~?謝ってもいないのに、何言ってんだよ♪」


海「リンに何を言ったのかは分かんねぇけど、あいつは、傷ついたんだ。」


奏「リンは、窓から飛び降りるくらい、朝飯前な女の子ですが、やはり、普通の女の子なんです。あなたは、リンのために言ったのかもしれませんが、リンは、リンにとっては違うんです。」


ユウ「……それで、お前らは、あいつをあのままでいいと、思ってんのかよ。」


カナト「……お前は、リンの何を知ってるんだよ。綺麗事ばっか言ってんじゃねぇよ。」



建「……あ、あのぉ、話が見えないんですけど…」


右京「ユウと、リンさんに何かあったんですね?」


海「まぁーな、あったんだが、何があったのかは俺らも詳しいことは知んねぇんだよ。」

奏「そこにいる人が、リンに何か言ったということしかね…」



ユウ「………。」



龍「…揉め事は後でやれ。
今はリンだ。あいつらのとこに行くぞ。」


ユウ「………」


龍「……ユウ、お前はリンをどうしたいんだ。俺は、お前が思うようにやってみればいいと思う。」


海「ぉい、そんな勝手なこと…」


龍「だが、あいつを、リンを泣かすことだけは許さねぇ。あいつの為だったとしてもだ。」



ユウ「…あぁ。」





龍「……お前ら、行くぞ。」