『…別に、理由なんて…』


カナト「理由もなく一人で飛び出すなんて、ありえないよね~♪」


右京「それに、リンなら、何かあっても、うまく交わして終わらせるのに…
一人で飛び出すなんておかしいです。」



カナト「誰かに嫌なことを言われたの?」


右京「誰に言われたんです?
…もしかして、さっきあの場にいなかった…



ユウ…とか…?」



『……。』




カナト「図星…みたいだね…」


右京「なんと、言われたんです?」



それは、そのことは、言いたくない…

『………。』




カナト「………リン?
あのね、僕たちはリンのことが心配なんだよ…」


右京「リンのことを守りたいし、リンのことが大好きなんです…。」


海「お、俺だって、リンのことが好きだぞっ!大好きだぞっ!」


3人とも…

ごめんね…心配かけて…


『ユウとは…ちょっと、喧嘩になったけど…大丈夫だから……』


カナト「…リン…」


『…ユウは私のことを思って言ってくれたの…だけど、私がそのことから…逃げたの…』



そう、私は逃げた…

最強と言われる私が…


ふふ、私ってば、ダメね…


どんなに最強でも、



心が、こんなに弱いんじゃ…



右京「……リン、私は心を鬼にして言います。



リン…




あなたは、馬鹿です。」






え?



カナト・海「「………え?」」