「へっ・・・?」 「駄目だよ。まだ辛いんでしょ?・・・どうしてもというなら、力だけ借りていくよ」 目を見開いている火焔に、花音は弓に付いている珠の部分を指した。 「ここに火焔くんの力を入れてくれれば、私にも火の矢が使えるの」 花音が言うと、火焔は一つ息を吐いて、そこに手を翳す。 数秒後、火焔が手を退かすと、珠は炎のように紅くなっていた。 「・・・これでいいのか?」 「うん、ありがとう。それじゃ、行ってくるね」 花音はそう言い、駆け出した。