「さてと、そろそろ本題に戻ろうか」






今までの表情とは打って変わって、また真剣な表情をし出した蓮。
一瞬で変わる蓮の姿に、恭輔も気を引き締めた。







「こんな話をした後だから、もう一度恭輔に聞くよ。恭輔はこの話を聞いた後でも結衣ちゃんを守り抜く覚悟、全てを背負える覚悟はある?」

「あぁ、約束する」

「……そう……」






そう言った蓮の表情は、少し寂しそうな表情をして見せた。
そして、直ぐに持ち直すと、ニッコリと笑って見せた。







「俺は恭輔を応援するよ。まぁ、結衣ちゃんはあんな感じだし、ちょっと鈍いけど、頑張って。長期戦になるのも覚悟しろよ!」

「あぁ」

「しかも、男が苦手なのに、少女漫画のような展開に憧れる今時の女の子だから」

「………」

「少女漫画に出てくるような男、恭輔は出来ないと思うけど、まぁ、頑張れよ」








蓮はそう言うと、恭輔の肩にグーパンチをした。
そんな蓮の態度に、怒るわけでもなく、珍しく微笑みを浮かべる恭輔なのであった。