茜が残念な理由

それは……




「茜ちゃんって、いつ好きな人を作るんですか?」




その質問は今まで茜に何十回もしてきた質問だ



そして必ず帰ってくる答えはというと……





「好きな男子?作らへんよ。言ったやろ、恋愛と男子に興味なんてあらへんって。ウチは恋よりも、可愛い女の子と友情を育む方が好きやねん!!」





はい、ざんねーん




「そこが『一応』って言われるところなんだよ」





「ええ!?そ、そうなんか!?ほ、本当か、千歳、琥珀!!」





「春乃に一票ぉー」




「千歳ちゃんに同意です」




案の定、満場一致の結果となった




「「「イェーイ!!」」」




「ま、マジか……」




そんな風にふざけていると、後ろからアタシの名前を呼ぶ声がした




「千歳」





誰だろう



そう思って後ろを振り向くと、今だけは会いたくないやつがアタシの背後に立っていた