蝶の王女


「ああそうだ。
ウチの学校は寮もある。
それに見た感じ田村くんと同じくらいの年のようだしな。君が寮にいる間、私が君の両親を探してあげよう。どうかね?」



「そうだよ!そうしよう!蒼蝶がいるなら私も寮に移るし‼
一緒に蒼蝶の記憶取り戻そう‼」



キラキラの笑顔で言う舞。
一緒に記憶を取り戻そうって……
ありがとう。そしてごめんなさい。
記憶喪失なんて嘘なのに。



せめてもの恩返しにうん、



「是非ともお願いします。」




私は決めた。人間界に住むって。
そしてここで死ぬまで暮らしていく。