そして私達4人には それぞれ役割があった。 橘グループの時期当主となる蒼の言うことは絶対でまさに王様。 それが気に食わないのが紫子こと性悪の女王。 芸術にしか興味がない毬也はまさに童話に出てくる王子様で。 私は美しいだけのかわいそうなお人形だった。 「ーーーーーそれで?話ってなんだよ」 いつになく不機嫌そうに王様は紫子に尋ねた。 それとは対照的に紫子はめずらしく機嫌良さげに 「私に恋人ができたの。こんなニュース、あんたたちしかまだ教えてないんだから喜びなさい」 そう妖しく微笑んだ。