体をかすかに左に傾けて歩く颯大を見てハッと気づいた。 「颯大…… もしかして左足、痛めてる?」 「…痛めてないよ」 目をそらしたまま答えた颯大の腕をグイっとつかんだ。 「ダメじゃん、痛めてるときに無駄に歩いちゃ! 言ってくれたら一人で帰ったのにっ!!」 「このくらい大丈夫だっつーの」 「とりあえず、固定しなきゃ。うちにテーピングあるから来て!」 嫌がる颯大を無理やり部屋に連れて行き、 ソファに座らせて、左足を冷やした。