幼なじみの溺愛が危険すぎる。

「今日はバスが来るまでまだ時間があるね」


バス停への道をゆっくりと歩きながら、

隣でニコニコと笑っている玲音を見上げる。


玲音の頭上では青い空を掴むように枝を伸ばした木々が新緑を輝かせている。


「もうすぐ夏だね」



玲音の琥珀色の髪も朝陽に透けて輝いている。



「夏休みかぁ。りりちゃん、今年もどこかに旅行に行くの?」


「お父さんもお母さんも仕事があるからまだわからないけど、

どこか行くときには玲音にも声かけるから、部活がなかったら一緒に行こうね!」



「りりちゃんと2人で?」



「……のはずがないよね?」



玲音はおばさんの容体が変わりやすいこともあって、小さい頃から家族旅行に行ったことがない。


だから、うちが家族で旅行するときには玲音を誘って一緒に旅行にいくことが多かった。