幼なじみの溺愛が危険すぎる。

みんなに遅れないように必死でついていくけれど

なまった体はなかなか思うようには動いてくれない。


息が切れて、苦しい。



それでも道場で思い切り汗を流すと、

モヤモヤとしていたのが嘘のようにすっきりとした気分になった。



「今日はありがとうございました」


稽古を終えると館長と師範に深く一礼した。


「体力は落ちてるけどまだまだ十分いけるじゃないか。

また稽古に参加したらどうだ?」


館長の言葉にあいまいに頷く。


「時間的になかなか厳しくて…でも、また今日みたいに遊びに来てもいいですか?」



「もちろん。時間がある時だけでも来るといい」




「ありがとうございます!」



師範と館長にもう一度挨拶をして道場を出ようとすると、ポンポンと肩を叩かれた。



「りり花、久しぶりじゃん。急に道場に来てどうしたの?」