幼なじみの溺愛が危険すぎる。

バス停からマンションへと続く道を玲音と肩を並べて歩いた。


今にも雨が降り出しそうな空を見上げて足を早めると

玲音がポツリと零した。



「……りりちゃん、俺は嫌だから。

りりちゃんが他の奴と付き合うとか

彼氏つくるとか、マジで無理。考えられないし」



「誰ともつきあうつもりなんてないよ?」




なにより校庭で玲音にキスされてる私と付き合ってくれる人なんて

どこにもいない気がする……



「それに、私、玲音みたいにモテないし…」




思わず呟くと、玲音はものすごく気の毒そうな顔をして私を見つめた。



「……確かに、りりちゃん、告られたこととかなさそうだけど…

でも、俺はりりちゃんのこと大好きだよ?」



ううっ……

なにもそんなにはっきり言わなくても…




「つまりさ、世界中で俺だけなんだよ。
こんなにりりちゃんのことを大好きなのはさ♡


だから俺がいつでもりりちゃんの彼氏になってあげるからね♪


って、りりちゃん、最後まで話聞いてよっ!」




「知らないっ!」



慌てて追いかけてくる玲音を振り払うように早足で家に向かって歩いた。



どーせ、どーっせ、モテませんよーだっ!!