幼なじみの溺愛が危険すぎる。

そんな私たちのやりとりを優しく見つめながら、おばさんは言葉を続けた。


「でもね、りりちゃん。

好きな男の子ができたら、そのときはちゃんと玲音から離れなきゃだめよ?

ずっと玲音と一緒にいたら、りりちゃんに彼氏できなくなっちゃうもの」




「私、彼氏なんてほしくないから大丈夫っ!」



笑って応えると、なぜだか玲音も嬉しそうに頷いた。



「そうだとしても、いつまでも今のままってわけにはいかないでしょう?」




やっぱりそうなのかな…



おばさんの言葉に思わず口をつぐんだ。




「俺たちは今のままでいいんだよ」



ムッとしたように玲音がそう呟くと、

おばさんは少し困ったような顔をして笑った。




ん?


でも……


玲音の言う"今のまま"って、


いきなりキスしてきたり、ベッドに入ってきたりすること?



それはちょっとイヤだ……    



そのときガラガラと音を立てて廊下に配膳車が運ばれてきた。


「あ、もう夕飯の準備が始まったね!

じゃ、おばさん、また来るね!

今度来るまでに頑張ってパジャマ完成させるねっ!」




「頑張ってね。玲音もりりちゃんのことあまり困らせちゃだめよ?」



「困らせるようなことはしてないから大丈夫だよ」



そう言って爽やかに笑った玲音をちらりと見上げた。




…けっこう困らせるようなことしてますよ?