幼なじみの溺愛が危険すぎる。

校庭に響きわたる玲音の悲鳴を聞きながら握っていた木の棒をぽいっと捨てて、

校門に向かって歩き始めた。



「……りりちゃん、このままいけば格闘家としてデビューできる日も近いね…

俺も体力的に頑張らないとね。

ホントは違うことで頑張りたいんだけど…」



「っていうより、婚約とか入籍とか本気で怖すぎっ。

相手が私じゃなかったら、通報されてるレベルっ!」



「通報されないってことは脈ありってことだよね♡」


「さっきの木の棒、もういちど拾ってこようかな…」



「さーせんしたっ!」




そんな玲音を睨みつけながら肩を並べて校門をぬけたところで

玲音が目を合わせないまま消え入りそうな声で呟いた。