幼なじみの溺愛が危険すぎる。

「吉川さんって運動神経いいのに部活入ってないんだね?」


「うん」


「どうして?」


山本くんが不思議そうに首を傾げる。


「うーん、なんとなく?
でも、私、そんなに運動神経よくないよ?」


「でも、去年の体育祭でリレーの選手だったよね?」


「よく知ってるね?」


「だって、俺…」


すると、そこに息を切らした玲音がユニフォームのまま駆け寄ってきた。


「玲音、どうしたの?」


すごい汗……そんなに急用?