幼なじみの溺愛が危険すぎる。

その日の放課後、図書委員会の集まりがあった。


「吉川、今日の集まりも図書室?」


「うん」


同じく図書委員の山本くんだ。
山本くんと図書室に向かい、窓際の席に座った。


校庭に向かって大きな窓が作られている図書室はすごく明るくて気持ちがいい。


委員長が今月の活動内容と役割分担について説明しているのを聞きながら


校庭に視線を移すと、ユニフォームを着た玲音がサッカーをしているところだった。


楽しそうにボールを追いかけている玲音を眺めながら、沙耶ちゃんに言われたことを思い出していた。


玲音のためにならない……か。


するとぼんやりしていたせいか、まんまとハズレクジを引いてしまい、

うちのクラスが買い出しにいくことになってしまった。


「山本くん、ごめんっ!」


両手を合わせて山本くんに謝った。



「クジなんだから仕方ないよ。
それよりさ、吉川さん今日ヒマ?

このまま帰りに画用紙とマジックペン買いに行かない?

わざわざ別の日に買い出し行くのも面倒だし」



「うん、そうだね。山本くん、ホントごめんね…」


山本くんの優しい笑顔に救われる思いがした。


委員会が終わり、山本くんと並んで昇降口を出ると校庭から野球部やテニス部の大きな掛け声が響いてきた。