幼なじみの溺愛が危険すぎる。

翌日の中休み、沙耶ちゃんが眉をよせて私の手にしている雑誌を覗き込んだ。


「りり花、なに読んでるの?」


「え?これ?」


月刊空手マガジンの表紙を沙耶ちゃんに見せると、

沙耶ちゃんは呆れたように肩をすくめた。


「りり花、そんだけ可愛い顔して、なんで空手マガジンなんて読んでるの?」


「これ面白いよ?読んでみる?」


パタンと雑誌を閉じて、沙耶ちゃんに手渡そうとすると笑顔で断られてしまった。


残念…


すると、沙耶ちゃんが顔を寄せてきた。


「りり花もさ、もうちょっと女子力あげていこうよっ。


彼氏の友達でりり花を紹介して欲しいって人がいるんだけど、どう?」


目を輝かせて身を乗り出してきた沙耶ちゃんにタジタジになる。


「物好きな人もいるもんだねぇ…」


沙耶ちゃんの彼はうちの高校の3年生。


陸上部でキャプテンをしているすごくかっこいい先輩で、

華やかな沙耶ちゃんにメロメロだ。


「りり花、自分のクオリティの高さにホント無関心だよね…

りり花狙いの男子、けっこう多いんだよ?
その気になればりり花なら5分で彼氏出来るよ?」


んん?


5分でできる彼氏って…??