幼なじみの溺愛が危険すぎる。

握りしめた手のひらを見つめたまま、深く息を吸った。



「中学に入学した頃、おばさんにレシピの書かれたノートを渡されたの。


玲音に母親らしいことをなにひとつしてあげられなくて情けない、

手料理ひとつ食べさせてあげられないって、おばさん泣いてた。


"もし、お願いできるなら時間があるときに私の代わりに玲音に料理を作ってあげてくれないか"って

おばさんに頭下げて頼まれたの…」



あの日のおばさんの辛そうな顔を思い出して思わず目を伏せた。