幼なじみの溺愛が危険すぎる。

「おばさんは?」


「手術することになるかもしれない…」



淡々と伝えられたその言葉に、思わず息をのんだ。


玲音のお母さんは以前輸血に強い拒絶反応を起こしたことがあって

輸血を受けることができない。



そのため、手術となるとものすごく高いリスクを背負うことになってしまう。



おばさんの背負うリスク…


それは、もう2度とおばさんに会えなくなってしまうことを意味するから……




「絶対に手術にはならない。おばさんは大丈夫だから」



隣に座っている玲音にではなく、自分に言い聞かせるようにそう呟いた。


集中治療室に白衣を着た医師が出入りするたびに、

おばさんの容態が急変したのではないかと心臓が鈍い音を響かせる。



玲音も、集中治療室の重い扉が開閉するたびに、体を硬くしている。



そんな玲音の顔を見ないまま、ポツポツと話し始めた。