でも、わたしはおばさんが病気だから…とか、そんな理由ではなくて、

ただ、おばさんと一緒に過ごす時間が好きだった。


玲音と一緒に過ごす時間が好きだった。




バスに揺られて夕闇に染まり始めた薄暗い空を見つめながら、


小さかった頃のことを思い出していた。