『おめでと~!!』


『…ありがとう』


けして大きいとは言えないテーブルに、

たくさんの料理と飾り。


なんだか照れくさい状況だ。



『おいしい、本当に美味しいよ』

『良かったぁ!レフくんに喜んでもらえれば本望だよ…♪』

『プレゼントまとめたから、あとで開けてね!』

『色々してもらって…なんていえばいいんだろう…ほんと悪いね』

『だって他でもないレフくんの誕生日なんだよ?!お祝いしなきゃ!』



みんなが、僕を好いてくれている。


嬉しいはずのことなのに、

僕の心はなんだか温まりきらない。


今更 欲深い事をいうつもりはないのに。






やがて彼女たちは帰っていった。


そして僕は彼女たちからもらった、

俗に言うラブレターとやらと向かい合っていた。