とくに会話なく、未久の家まで歩く。


「ねえ、先生のこと好きじゃないからね。」


その沈黙を未久が破る。

「なんで俺に言うの?」


そんなこと言われたら期待しちゃうだろ。


「えっと。言い振り回されたら困るし。」


暗いから見えないけど、多分こいつの顔は


真っ赤だろう。


「じゃ、じゃーね。送ってくれてありがと。」


そそくさと家の中に帰って行った未久。

やっぱり面白い女だ。


てか、今のは可愛すぎるだろ。

ちょっとは俺のこと向いてくれたって

とらえていーのかな?

まあそういうことにしとこ。