...出来た

晩御飯の料理が終った


チラッ


時計を見ると9時すぎくらいだった



私は料理をテーブルにおいてラップをした



やっぱり帰って来ないよね


私は、お風呂に入ろう思った


少しでもいいから、あの人を待っていたい



そう思ってお風呂に時間をかけた



そして、出てくる頃には11時になるくらいだった



...さすがにながぶろしすぎた



私は熱を冷まそうとソファーに寝っころがった



少し、窓を開けるとちょうどいいぐらいの風が吹いてきた



...気持ちいい




そう思いながらいつしか私は寝てしまった



ガタッ



目を開けると、そこには尚の姿があった


「おかえりなさい」



「...風邪をひくだろ

ちゃんと、寝室で寝てろ」



“ただいま”



ではなかったけど、私にはすごく嬉しかった



だって久しぶりに私と話してくれたから



いつも、私がおかえりなさいと言っても無視されてばっかだったから


「...聞いてるのか??」




「あ...ごめんなさい

あと、ご飯食べる??
それともお風呂??」



「...ご飯はいらないと言ったはずだ」




そう冷たく返された


「...そういえばそうだったね

じゃあ、お風呂は入る??」


「あぁ」



私はさっそくお風呂の準備をした




彼の横を通ったらまた、あの甘ったるい臭いがした





あぁー

また、あなたは紗由理さんのところに行ったのね


いつも、いつも泣きそうになる


それでも、泣かない

絶対に!!



だって泣いたら、めんどくさい女、つまんない女になるから




だから、泣きそうになっても必死でそれをこらえる