「いってらっしゃい!」
「...行ってきます」
ドキッ
尚が言ってくれた
すごく嬉しかった
「尚、ありがと!」
元気よく言えたと思う
尚は驚いているのか、固まっていた
「あ...あぁ」
何秒かしたらすぐに戻ったけど
そして尚は仕事に向かった
私はそれを見守って、昨日まとめた荷物をもって家を出た
今までありがとう
そして、さようなら...
尚の傍にいれてすごく嬉しかった
...外には出たはいいものの、行くあてがなかった
実家には戻れない...て言うか戻りたくない
だからどうしよう
お金もないし...
今日は野宿かな...
そう思いながら私は歩きだした

