知らなかった
尚が私を飽きてたのは知っていたけれど、私に同情してわかれなかったなんて知らなかった
“あいつと結婚して後悔した”
「いや!!」
ずっと耳から離れなかった
「うっ...いや...別れ...たく...ない...よ」
でも、別れなきゃいけないよね
私はずっと自分の幸せばっか考えて、尚の幸せなんてちっとも考えてなかった
...ごめんね
尚
あなたは私といて辛かったよね
ごめんなさい
...別れるから
ごめんね
今更遅いかもしれないけれど
あなたを解放してあげるから
「...うっ...ひっく...」
涙が止まらなかった
それでも、私は力を振り絞って自分の部谷に行き荷物をまとめた
そして、全部まとめ終った頃にはもう夜中の1時をさしていた

