キミの嘘はスキの裏返し。




結局、わたしたちは体育館に戻ることにして、スポーツドリンクを片手に盛り上がってる男子のバスケを見ることになった。



試合は2年生と1年生で戦っていて、24-22で接戦の試合をしている。



シュートが決まるたびに体育館じゅうに「わーー!」という歓声が上がって



中で走り回る選手たちもハイタッチしてみんなで喜んでいる。



そばにいる友達みんなもシュートが入ると「キャー!●●くんすごーい!」と高い声をあげているけど



わたしはただダンッ、ダンッと床に打ち付けられるボールを追うことしかできない。



「七海っ!」



誰かから七海くんに向かってパスされたボール。



七海くんのところにはちょうど2年生の選手がいなくて、彼は自分のいる場所を確認するとそのままスリーポイントラインからシュートを放った。