キミの嘘はスキの裏返し。




わたしは友達のところに行って「お疲れ~」と声を掛けると、みんなは自販機に飲み物を買いに行くみたいで一緒に行くことにした。



「行く」って返事したわけじゃないし、すぐに見に行かなくてもいいよね。



もしみんながバスケ見ないって言えば……別に見に行かなくたって……。



―ガコンッ!



勢いよく自販機からでてきたスポーツドリンクを手に取って、ゴクゴクと飲みながらカラカラの喉を潤す。



「負けちゃったし、これからどうする?



外のスポーツも気になるけど、絶対暑いし、焼けるよね」



「うんうん、体育館はムシムシしてるけど、焼けないからまだマシだよね」



「瑞希はどっちがいい?」



一人の友達がわたしの意見を聞こうと声を掛けてくれたけど、わたしは「どっちでもいいよ」と答えたんだ。