キミの嘘はスキの裏返し。




――ピーッ



「試合終了、エンドラインにみんな整列してくださーい」



審判の体育委員の指示でわたしたちのチームのみんなは一列に並んだ。



試合は3年生のチームに大敗してしまった。



と言うか、わたしたち2年生が3年生の本気度についていけなかったっていうのが本音。



もう一度ホイッスルの音を聞くと、ネット越しに3年生の人と握手をしてコートから出た。



「せーんぱいっ!お疲れ様でした!」



タタタっとこっちに向かって走ってきたのはどうやら試合をずっと見てた七海くん。



「……ありがと」



それだけ言って友達についていこうとすると



「試合は負けちゃったけど、先輩がスライディングしてあげたレシーブかっこよかったです!



今度は僕の試合見ててくださいね」



七海くんはそう言ってまたニコっと笑うと隣のコートへと走って行った。