祥子の視線を感じたのか、芹沢の彼女も足を止めて祥子の方へ顔を向けた。
目が会った瞬間、芹沢の彼女が少し驚いたように目を見開く。
ドキリとした。
女の人に見つめられてドキリとするなんて生まれて初めての経験で、思わず吸い込まれそうになる。
けれど芹沢の彼女の表情はすぐに悲しげなものに変わった。
瞳の光りを失い、虚に祥子から顔を背けてしまう。
見てていいのだろうか。
立ち去った方が……。
と考えていると芹沢の彼女がまた別の方向に視線を向けた。
祥子も同じ方向へ視線を投げる。
芹沢だった。
芹沢が彼女に駆け寄って嬉しそうに顔を綻ばせていた。
こちらはとても幸せそうで、さっきの彼女の表情とのギャップがありすぎた。
芹沢の彼女もさっき見せた憂鬱な顔が見間違いだったかのように穏やかに笑って芹沢を見上げていた。
彼女が芹沢に何か小さな包みを渡し、芹沢がそれを大切そうに鞄へしまう。
ガラスのこちら側とあちら側とで完全に世界が分断されていた。
目が会った瞬間、芹沢の彼女が少し驚いたように目を見開く。
ドキリとした。
女の人に見つめられてドキリとするなんて生まれて初めての経験で、思わず吸い込まれそうになる。
けれど芹沢の彼女の表情はすぐに悲しげなものに変わった。
瞳の光りを失い、虚に祥子から顔を背けてしまう。
見てていいのだろうか。
立ち去った方が……。
と考えていると芹沢の彼女がまた別の方向に視線を向けた。
祥子も同じ方向へ視線を投げる。
芹沢だった。
芹沢が彼女に駆け寄って嬉しそうに顔を綻ばせていた。
こちらはとても幸せそうで、さっきの彼女の表情とのギャップがありすぎた。
芹沢の彼女もさっき見せた憂鬱な顔が見間違いだったかのように穏やかに笑って芹沢を見上げていた。
彼女が芹沢に何か小さな包みを渡し、芹沢がそれを大切そうに鞄へしまう。
ガラスのこちら側とあちら側とで完全に世界が分断されていた。

