嘘をつく、その瞬間。


「お話が、あるの。できる?」

「っ、はい……。」

鼻の奥がツンと痛くなるのが分かった。

泣くのを堪えて、返事をした。

「……ありがとう、じゃあ知り合いのカフェで良いかしら……?」

心配そうに見つめてくる彼女。

「あ、は、はい!」

緊張して、言葉が詰まる。

「ふふ、そんな緊張しなくで大丈夫よ?」

やっぱり、笑う彼女は美しく魅せられてしまう。

「あ、あの……。この前、アオと話していたみたいですが……。

アオとは、知り合いなんですか?」

そう聞くと、彼女の顔が歪んだ気がした。

「……気になるの?」

「え、えぇ……。」

しどろもどろに話す私。

すると、先程とは違う作ったような顔で笑った。

「じゃあ、それも話しましょうか。」