まず、不祥事発覚直後。
本社に送られた画像から、俊は自分と私に対する悪意を感じ取った。
「俺が近くにいたら、またお前に危害が加えられるかもしれない。とにかく離れようと思って、ホテルに移った」
そして、この嫌がらせの犯人をつきとめ、お灸を据えようと考える。
誰が犯人だ?真っ先に浮かんだのは、やっぱり菜穂さんだった。
「平尾さんや杉田さん、長井にも恨まれる理由はある。けど、彼らのことは信じたいと思った」
四方八方、敵ばっかりだもんね……。
気を取り直して、当日の話に戻る。
俊がとりあえず長井くんに連絡をとろうとすると、その瞬間に着信が。
相手は、平尾さんだった。
『矢崎店長……お話があります。菜穂ちゃんのことです』
彼女が言うには、菜穂さんの方から、退職直後の平尾さんに連絡があったらしい。
『あの子のせいでクビになったんでしょ?私にある計画があるの。協力してくれないかしら』
そう言われた平尾さんは、正直、怖くなった。
けれど、『計画って?』と、一応聞いてみることに。
『二人を陥れるの。私に恥をかかせたことを、後悔させてやるわ』
そこで平尾さんは、今まであったことと、それに付随する愚痴、そして今回の計画を延々と聞かされて嫌になってしまったみたい。



