「わあ……っ」
夜風が、お酒で火照った頬を撫でる。
あのあと、お店の前に停まっていたミニクーパーで、私は夜の公園に連れてこられていた。
高台にあるその公園から下を見下ろすと、木々の葉の間から、夜の街が。
きらきらと黄色や赤の光が、宝石箱のようにちりばめられている。
「綺麗!」
「だろ?ビルの展望台いいけど、もう営業時間過ぎてて……」
「そっかぁ。連れてきてくれてありがと……じゃないっ!」
いけないいけない、夜景に誤魔化されるところだった!
車の中ではだんまりを決め込んでいた俊だけど、ここでは絶対に話してもらわなきゃ。
「いったいどういうことか、説明してもらいましょうか」
「はいはい」
俊は柵にもたれて、淡々と説明しだした。
それによると、やはり地区長と菜穂さんが、三浦さんにお金を渡し、俊を陥れる計画を立てて実行したことは間違いないみたい。
「いくら生意気で、傲慢で、敵には容赦しない鬼だからって、そこまでしなくてもいいのに!」
「お前、今俺をさりげなくディスったよな?」
「いえ、全然。で、俊はどうやってそれを突き止めたの?」
聞くと、俊は答える。
「平尾さんが協力してくれたんだ」
「えっ!」
俊が言うには、こういうことらしい。



