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「体型なんか気にしなくてもいいのに。俺はそれが雨音なら、全力で愛せる」
「あなたは良くても、私はダメです。背中、押して下さい」
床に座り、足を広げて、上体を前に倒すストレッチ。背中押しの手伝いを要求すれば、彼はその通りにしてくれる。
「あんまり、無理なダイエットは禁物だよ」
「分かって、ます、よー。も、もっと、押してくださ、いー。むぬうぅ」
「『むぬうぅ』ってなるほど、無理しちゃダメだって」
「体の柔軟性を高めれ、ばー。痩せやすいからだ、にー」
「そんな雨音にカロリー控えめのドーナッツ買ってきたから、ストレッチ終わったら食べようか」
「え。わざわざそんな、ありがとうございます」
※事の元凶をどうにかしなければと、彼女は気付かない。


