ますます監禁されますが、お仕事です


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むくりと起き上がる朝。

いつの間にか眠っていたらしい。目覚ましかけていなかったから、だいぶ寝過ごしてしまったようだ。

時計は10時を回っている。

「う、わ」

鏡見ずとも、目元が腫れているのが自覚出来た。

顔を洗って冷やすべきなのだけど、風邪を引いたように体が重くだるい。

布団のミノ虫になる。

実質、ニートみたいな生活になると思い、規則正しい生活リズムを保っていたけど、今日初めて乱れてしまった。

情けない。そう思いながら、また涙が滲んでいた。

今日は水回りの水アカ殲滅作戦に、彼のシャツのアイロンがけ、フローリングの溝に溜まった汚れをつまようじでほじくり返す計画を立てていたのに、やる気が出ない。

「もう、ダメ人間だ」

彼がいないと、ここまで私はダメになるのか。

ミノ虫空間たる、この布団の暗さと溶け込める気がした。

泣いたから喉が渇いているのに、一歩も動きたくない。

今日一日もこの状態でいようかと思った矢先、寝室の扉がノックされた。