「私って、こんな性格だったかな……」
図体だけが大きい子供みたいだと、彼の枕に顔をうずめて自虐する。
スマホが鳴った。今出ようものならば、完璧な鼻ズビ涙声なので無視する。
せめてもの大人の対応で、『もう寝ます。おやすみなさい。ごめんなさい』と簡素にメールを送っておく。
まずい、彼の枕を汚してしまった。
明日あたり洗濯をしておかなければ。
鳴らなくなったスマホは、彼が私の気持ちを尊重してくれたからだろう。
彼は、どこまでも優しい。
それに、甘えてしまっているのを自覚していた。
嘘をつき続けていれば良かった。
中途半端な対応は、心のどこかで彼に会いたいと願っていたからか。
『寂しくないので?』
そう彼に問うた。
「それは、私だ……」
人のこと言えた義理ではないだろうに。どこまでも、幼い。
仕事をしていた頃は、彼に会えずとも、忙しくて考える暇もなかった。
なのに、今はーー
「寂しい。会いたい」
独り言にしなければならない言葉は、涙と共に枕に染み込んでいくようだった。


