「ちょっと!
新はなんで、私を起こさないかな〜」

私は、もう白眼を剥くしかなかった。

私が白眼を剥くと言ってる時、
本当に白眼を剥いているか、
気になっている人がいると思うが、

剥いています。

確実に、
瞼をめくり上げて、
白眼を剥いています。

「んー。
寝顔が可愛かったし。」

なんて新は言って、
私の唇にチュッと
キスを落とす。

「きょ、今日は
いいかげんダメでしょう?!

今日は絶対寝坊したらダメな日じゃん!
何を自分だけかっこよく決めちゃってるわけ?!」

私は、
新の胸をポカポカ殴った。

「やっばい。
折角服着たのに、
我慢できそうにない…」

「ぎゃっ!
駄目だって!やめ…んんっ。」

私は新のおねだりキスに
うっかり捕まってしまった。

あっという間に、
ソファに組み敷かれ、
甘いキスが継続された。

その時、

ばんっ!!
と扉が勢い良く開いた。

「新ああ!!
ちかちゃああん!!

準備できてるー?!

…って、イチャイチャしてる場合かあああああ!!」

とつぐみさんが
怒鳴り込んできた。