アイスクリームの美味しい食し方

「デート?」
私は、あの時えみちゃんに聞き直した。


「そうっす。
あの2人、
毎日あの家にいて、
同じ店で働いて、
全然移動してないんすよ!!」

確かに。
まぁ、お母さんのことがあったから、
遠出することはなかったし。


「2人支え合って、
辛いことを乗り越えたり
感動を分かち合うことは、
本当に大切っす。


でも、時には、
何にも考えず、
本能のまま、
バカになることも大事なんすよ!」

私は、
真剣な表情の
えみちゃんを見つめた。

「まだ15歳なんすよ?

何にも考えず、
楽しいだけの時間があったって
いいじゃないっすか。」

えみちゃんは
目からこぼれたものをぬぐった。

「うん。」

私は、えみちゃんを見て
喉を詰まらせた。


「幸せが何か分からないほうが
いいじゃないっすか。

そんで
幸せになりたいってほざいたって
いいじゃないっすか。」

うっうっと
えみちゃんは嗚咽を吐いた。


「うん。」

いい子だ。


えみちゃんもチカちゃんも
みんないい子だ。


私はあの時、
みんなが幸せになればいいと
本当に思ったんだ。