大好き♡


あぁー、戻らなきゃ。と出したローファーを元に戻して、くるりと向きを変える。

教室に入ってロッカーを見るとぽつんと鍵が置いてあった。

鍵を取ると今度こそ帰ろうと肩からずり下がった鞄をかけ直す。

教室から出ようとすると、誰かにぶつかった。

「いててて…」

「いったー。」

ぶつかったのは、多分同じクラスであろう男の子。

しまった!男の子だ(泣)

冷や汗をかきはじめた私は早くこの場を離れようと立ち上がると

「ごめんなさい…」

とだけ言ってその人の横を通り抜けようとする。

でも…