大好き♡

｢ねぇ。ちょっと待ってよ。｣

そう言い私の手首を掴んできた。

やばい。どうしよう（汗）なんで今日に限ってひーちゃんいないのーー(泣)と必死にどうしようか考える。

とりあえず冷静を装って

｢はい。｣

と返事をした。声震えてなかったかな？と思いながら掴まれた手首に神経を集中させる。

｢痛かったんだけど。｣

｢はい。すいませんでした。｣

謝ったのに、まだ離してもらえない手。

｢謝るだけじゃ許せないなー。｣

ど、どうしよう……

怖い。目の前がぼやけて息が出来なくなってくる。

｢泣いちゃって。可愛いねー。｣

｢は、離してください。｣

｢離さないよー。前から狙ってたんだよね。黒崎さんのこと。学校一の美少女だし。｣

｢違います。お願いします。離してください。｣

これは、本格的にやばくなってきた。

｢じゃあ、キスさせてよ。｣

｢はっ!?だ、だめです。｣

｢じゃあ、離せないなぁ。｣

もう、なんでわかってくれないの(泣)

｢まぁ、無理やりするけど…｣

そう言ってだんだん近づいてくる顔。

やめて。目をつぶって身構えるけどいつまで経っても嫌なことは起きなかった。

すぅーと、手首が自由になった。

ゆっくり目を開けると、目の前には冴島君が。後ろではあの人が倒れてる…

と、とりあえず助かったのかな？