君のとなりに

恋愛(ピュア)

春風 夢海/著
君のとなりに
作品番号
1194631
最終更新
2016/04/24
総文字数
23,646
ページ数
30ページ
ステータス
完結
PV数
31,651
いいね数
0
すきだよ、という言葉なんて
私にとっては何の意味ももたない。

私のことをすきだという言葉は嘘。

私が私をこんなにも嫌いなのに
何も知らないあなたが
どうして私を好きになれる?


「へらへら笑うな。そういうの嫌い。」
「へらへらなんてしてませんよー。」


嘘だらけの私の世界に一人の侵入者。


「いなくなったりしないから。」


信じたくて、信じたくなくて
笑いたくて、笑えなくて
泣きたくて、泣けなくて

苦しくて大事な気持ちを拾ってくれたのは
全部全部、あなただった。


夢雨×春風夢海コラボ第6弾
テーマ『絶対彼氏』


「そばにいてよ…。」

絞り出すように出した声に、
彼が小さく頷いた。

*執筆開始*
2015.3.27

2016.4.24
完結しました!

この作品のレビュー

★★★★★
2016/04/26 01:45
投稿者: 夢雨 さん
やっと出会えたもの

いろいろ傷を抱えて、つぶれそうで、自分を大切にできない。 そういうひとって意外とたくさんいるんじゃないかなあと思う。自分じゃどうしようもできない痛みと闘っているひとって。 そうやって、もがいて、どうしようもない女の子が主人公。そんな彼女が出会ったのは、優しくなさそうで本当はとても優しい、大人の男。 降谷がくれるたくさんのはじめては、桜にとってはあまりにも新鮮で、優しい手触りだっただろうと思う。だから泣いたし、惹かれたんだろうなって、すごく納得しました。 この作者さんの紡ぐ、飾らない言葉が、いちいち胸に刺さります。桜にも降谷にも、いちいち共感できる。そうだよ、そうなんだよ、ってうなずいてしまう。それでいて、降谷に胸キュンもさせられる。 降谷と桜のこれからをぜひとも見守りたい。恋人になりきれないふたりが愛おしくて、わたしにもこんな素敵な男性が現れないかなって、結構本気で思いました。

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